大正12年に創業してから今年で創業95周年を迎える株式会社ナンブグループは、調剤薬局以外にも、介護事業や福祉用具のレンタル等幅広い事業を行っています。
調剤部課長・ナンブ薬局日名店の管理薬剤師である草野倫子さんにナンブ薬局の魅力についてお話を伺いました。
「薬剤師に丸投げはしない」在宅プロジェクトチームの心強いバックアップ体制とは
ナンブ薬局様では、介護や福祉など幅広い事業を行っていますが、調剤薬局としても力を入れているという在宅業務について教えてください。
ナンブ薬局の在宅業務を支えているのが「在宅プロジェクトチーム」です。薬剤師経験が豊富な薬剤師が2名(40代・50代)と、事務1名のいるチームで、在宅の依頼があれば、まずはチームが情報収集を行ってから、どこの薬局に仕事を振り分けるかを考えています。
実際のスケジュールや契約書の作成などはチーム内の事務が、店舗が決定した後は、その店舗に所属している事務が中心となって、活動の調整を行っています。
在宅業務にプロジェクトチームがあるというのは大変興味深いです。このようなチームが発足するに至ったのは、どのような経緯があったのでしょうか?
在宅業務を開始した当初は、ご本人やご家族から薬局へ依頼があれば、個人宅へ訪問するという形をとっていました。
しかしその後、在宅業務の増加や複雑化によって、調剤業務の片手間にはできない現状もあったので、チームを作って効率的に行った方が良いのでは、ということが発足の動機ですね。
プロジェクトチームが存在することで、どのような影響がありましたか?
初めて在宅業務を導入する時は、説明用の資料を持参して説明をするのですが、その資料の作成もプロジェクトチームが行っています。
ある程度マニュアル化ができているので、どの店舗でもスムーズに業務を行えるのが嬉しいですね。現場の状況を確認しながら該当店舗に大きな負担とならないように、調整してくれるのもありがたいです。
在宅業務にこそ病院薬剤師としての経験が必要
病院薬剤師経験のある方が薬局で在宅業務を行うためにはどのようなことが求められるのでしょうか?
ナンブ薬局では、主に施設在宅(※)を行っています。医師や看護師と密接にやり取りをする必要があるので、コミュニケーション能力は必要ですね。
※高齢者向け施設を対象に行う在宅医療のこと。医療チームの一員として薬剤師が同行して、薬の配達や残薬管理等の他、カンファレンスや処方提案を行うこともある。
高齢者以外にも、若年者や若い女性の患者様もいるので、どのような方とも仲良くなれる人ならさらに良いと思います。
株式会社ナンブグループは、薬局以外にも医療用ガス事業を展開しており、そのご縁から、ナンブ薬局はそのほとんどが呼吸器内科の門前調剤薬局です。
ほぼすべてのナンブ薬局で、ご高齢の方や内科系の疾患をお持ちの方の在宅対応しているので、ここまで病院薬剤師のご経験が活かせる調剤薬局も珍しいと思います。
もちろん呼吸器内科や内分泌科以外にも、色々な診療科の患者様がいるので、調剤薬局未経験でも、幅広い診療科に対応した知識を持つ病院薬剤師の経験がある方は、大歓迎です。
サファイア薬局の2階には、在宅業務用の無菌調整室も設置しているので、輸液の調整経験がある方もその経験を活かせるのではないでしょうか。
在宅業務の参加は、どのような流れで行われていますか?
在宅業務に興味がある方は、まずは在宅用の調剤経験を積んでいただくことになります。その後は、実際に医師や看護師と同行をして在宅業務を行っていきます。もちろん、経験豊富な薬剤師も一緒に同行しますので、初めて在宅業務を行うという薬剤師でも安心して取り組めるのではないでしょうか。
週休3日、全自動調剤ロボット。創業95年の老舗企業が挑む、薬剤師の働き方改革
週休3日を導入しようと考えた経緯について教えてください。
以前求人応募があった時に、少しの条件の違いだけで入職できない方がいたので、非常にもったいないと感じました。日本の人口減少とともに、様々な所で人手不足だと言われています。ナンブ薬局でも人手不足、若者の採用は解決すべき課題です。
今後さらに店舗を増やしたい時にも、人手不足なら難しいですよね。一部店舗では複数の調剤ロボット(※)を導入していますが、やはり必要人数は確保する必要があります。そこで、求人条件を緩和して応募者数を増やしたいと考えて、週休3日を導入することになりました。
※「Litrea」は小型全自動錠剤分包機。いわゆる一包化の機械で、自動分割等にも自動対応。「ROBO-PICK」は全自動PTPシート払出装置のこと。「DimeRo」は散薬の調剤業務に特化した自動化機械。上記製品は全て株式会社湯山製作所のもの。これら全自動調剤ロボットの導入が、医療安全と業務の効率化による薬物療法の質の向上に繋がるとして、近年注目されている。
週休3日はどのような時に活用できると思いますか?
結婚や出産などでライフスタイルが変化した時にも、退職しないという選択肢の一つとして、週休3日制度は有りだと考えています。
調剤が未経験の方、ブランクがある方も、まずは週休3日で働き始めたいという時に便利ですよね。引っ越しなどで住居が変更する時にも、近隣にナンブ薬局があるなら、店舗を変更して勤務を続けていただくことも考えています。
ライフスタイルが変化しやすい30代の方にとって、勤務しやすい環境を整えていきたいですね。将来的には、週休3日の勤務でも管理薬剤師が行えるような体制を構築していきたいと思っています。
在宅業務にご興味のある方におすすめです
ナンブ薬局様の在宅業務は、グループ企業ならではの手厚いバックアップが魅力です。今まで在宅を学んだことがない方でも、手厚いフォロー体制があるので、安心して業務を開始できるはず。特に病院薬剤師経験があり、調剤薬局へ転職を考えている薬剤師の方は、すぐに活躍できる環境です。
週休3日など、働き方に対しても大変理解のある環境なので、特にライフスタイルが変化しやすい20代・30代の薬剤師にはおすすめの職場です。
在宅業務にご興味のある方は、ぜひお気軽にご連絡ください。