薬剤師をはじめとする医療系の職種は、転職の機会が多い職業であると言われています。勤務できる先も様々であるので、病院やメーカー、薬局やドラックストアと、働き方を変えていくことが出来ることも特徴の一つです。調剤薬局だけでも、厚生労働省が発表している資料によると、平成28 年度末の薬局数は58,678か所あると言われています。(厚生労働省「平成28年度衛生行政報告例の概況」より)今の職場が自分にとって合わないなと思ったら、悩みを抱えたまま働き続けるのではなく、転職を検討してみるのも選択肢のひとつです。
今回は、大手ドラッグストアから小規模調剤薬局チェーンに転職したAさんの例をご紹介させていただきます。
チーム週休3日
あなたも週に「+1日」お休みが多い、週休3日正社員の働き方を選んで「生き方」「働く意欲」を大きく変えませんか。
チーム週休3日に加わる勤務中ずっと立ちっぱなし。過酷な大手ドラッグストア勤務はつらい
Aさんは新卒で大手ドラッグストアに就職をしましたが、駅前の非常に忙しい店舗に配属となりました。家から遠いので通勤にも時間がかかり、朝8時に家を出て22時に帰宅するという生活が続いていました。勤務中も立ちっぱなしであるので体力を使い、さらに朝と夜は満員電車で立ちっぱなしという状況で、日々消耗していくばかりだったそうです。
家から近い店舗への異動を願い出たこともありましたが、会社の規定で「自宅最寄りの駅から店舗最寄りの駅まで1時間半以内」という決まりがあるため、個人の希望による異動は難しいとのことでした。
Aさんは大学時代には趣味でバンド活動をしていましたが、就職してからというものは、休日は疲れて寝ていることが多く、プライベートを充実させることが出来ずにいました。また、前述のとおり体力的にもきつい上、OTCがメインの店舗であったので、調剤の経験を積めないということもAさんにとっては悩みの一つだったのです。大学の集まりで話す中でも、周りの同期は保険調剤の知識をどんどん身につけていました。AさんはOTCを売ることや品出し、在庫整理がほとんどであったので、調剤経験を積むことが出来なかったのです。
新卒・第2新卒も働き方を選ぶ時代。
薬剤師の転職でも言われる「つらいとしても、とりあえず3年は働け」
今後の薬剤師人生のことを考えたAさんは、次第に転職を考えるようになりました。しかしながら、勤務しているドラッグストアの上司の口ぐせは「つらいとしても、とりあえず3年は働け」ということで、いつしか3年という期間を気にするようになっていました。転職についてインターネットで検索しても、「3年の職歴がないと次の職場が決まらない」ということや、「そもそも3年我慢できない人はどこに行っても通用しない」という、ネガティブな意見ばかりでした。数百人規模でいた会社の同期でも、新卒で3年未満経たないうちに辞める方はほとんどいなかったそうです。とりあえずは3年間何とか頑張ろう、と必死になって働いていましたが、次第に体力的にも限界を感じるようになりました。
ドラッグストアから小規模調剤薬局チェーンへの転職
Aさんは何とか3年間働き続けようと頑張りましたが、2年目の冬を超えたタイミングで、再び転機が訪れました。当時は折りしも海外の方の”爆買い”がブームになっている時期で、さらに忙しい店舗へと異動になったのです。通勤時間は少し短くなったものの、残業が非常に多い店舗だったため、帰る時間はさらに遅くなってしまいました。そうした中で、同じ店舗に配属となっていた同期が、3年を待たずして転職をしたのです。
転職後に話を聞くと、同期は週休3日の調剤薬局を選んで転職したということでした。Aさんの同期もまた、Aさんと同じ悩みを抱え、プライベートを充実させるための決断だったそうです。転職をするからにはプライベートを大切にしたいと考え、転職エージェントの方のアドバイスを受けて”週休3日”という働き方を選んだのでした。ドラッグストアに比べると残業も少なく、1週間に3日の休みがあることで、心にも体にも余裕が出てきて、趣味のバンド活動も再開することができました。さらに、調剤薬局で処方箋に多く携われ、保険調剤の勉強もしっかりと出来るということ。
気になっていた3年という期間についても、転職エージェントの方に相談したところ、薬剤師のような資格職であればそこまで気にする必要はないということだったそうです。
このようなアドバイスを受けた結果として、Aさんも転職エージェントに方に相談をして、自宅から近い週休3日の小規模調剤薬局チェーンへと転職を行ったのでした。今では仕事の傍らで、昔のバンド仲間と活動をするなど、プライベートも非常に充実しているそうです。また、通勤時間を節約できている分、自分でも調剤の勉強をすることが出来ているので、スキルアップへの手ごたえも感じているそうです。
チーム週休3日
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チーム週休3日に加わる薬剤師の資格を活かして週休3日で働く選択肢
薬剤師の働き方は様々ですが、その1つとして”週休3日で働く”という選択肢があるのです。公務員やメーカーという職業では、週休3日という働き方は、正規職員ではなかなか叶えることは出来ません。薬剤師という職業であるからこそ、このような選択肢を選ぶことが出来たのです。特に今回のAさんのように過酷な条件で働いている方にとっては、プライベートを充実させるためにも有意義な選択肢と言えるでしょう。週休3日というとイメージがしにくいかもしれませんが、一般正社員と比較すると約年間50日のお休みが増えることになります。これだけの時間があれば、趣味をしっかりと楽しむことだけでなく、スキルアップのための勉強に充てることも出きます。薬剤師として働いていくのであれば、このような働き方も選択肢として検討する価値がありそうです。